大体オリジナルのファンにとって、リ・イマジネーションなんていう作品に満足がいくわけがない。
ということで期待値は非常に低く、それでもまあファンとしては見てパラマウントに寄付しておかないとな、という程度の気分だったのだが。
予想に反して、というのも失礼だが意外といい出来だった。
もちろんオリジナルのファンにとってはどうしてもオリジナルにはかなわないだけだし、このキャラクターがこんな行動をするなんてありえないというようなところもあったし、キャラクターにはいまひとつ魅力がないのだが…。
でも、一見さんを楽しませつつコアなファンをにやりとさせてくれる工夫が随所に散りばめられ、懐かしい顔を見て嬉しくなり、パラレルワールド(というか異なるタイムラインの世界)という設定のおかげでカノンとの相違もなんとかぎりぎり気持ちの上で妥協できる許容範囲だ。そして迫力ある映像、かっこいい音響、綺麗なエンタープライズ、アクションも多くて見ていて飽きない。
オリジナルのように、見終わってからも強い印象が残ったり世界観が広がったりということはないものの、見ている間は十分に楽しくこれはこれとして続編が出れば見にいってもいいなと思えるものだった。
これはリ・イマジネーションに対する評価としては私なりに精一杯の褒め言葉のつもりだが、レビュアーの記事(アメリカのものも日本のものも)を読むと、これよりもはるかに高評価をしているものが多い。
ともあれ、すばらしい興行成績を上げているようでもあり、これに気を良くしたパラマウントがもっとスタートレックを大事にしてくれることを願う。
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